安すぎるサプリは要注意! サプリメントの品質を決める3つの重大ポイント

美容や健康のためには、バランスのよい食事が大切……と分かっていても、毎日ストイックに栄養面を考えた食事を用意するのは難しいものです。
足りない栄養素などを補うため、日頃からサプリメントを飲んでいる方も多いでしょう。しかし中には、コスト優先で安全性に問題がある商品もあるようです。

約3割の女性がサプリメントを摂取している

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2019年)によると、サプリメントのような健康食品を摂取している人の割合は男性が21.7%、女性28.3%で、日本人の実に2~3割がサプリメントを飲んでいます。
特に50代女性は約4割、60代男性は約3割と多く、高齢になるほど健康に気を使う人が多いことが分かります。

ある調査によれば、日本の健康食品市場は1兆円以上にのぼります。
この30年で約4倍に成長し、さまざまなサプリメントがドラッグストアの売り場を賑わせるようになりました。それだけ多くの商品があるということは、いわば“玉石混交”で、品質の良いものもあれば悪いものもあるということです。
あまりに安すぎるサプリメントには、健康を害するリスクも…。
健康になるためにサプリを飲んだのにかえって体調が悪化してしまった、なんてことにならないよう、次の3つのポイントに注意して商品を選びましょう。

(1)原材料は国産かどうか

サプリメントは食品です。
食材を選ぶのと同じように原産国や製造元など品質を確かめることが大切です。
たとえば同じ成分のサプリメントでも、ずば抜けて安価なものは原材料の「原産国」が海外製であることがほとんどです。原産国がはっきり書かれていないものは、もしかするとコストを抑えるために海外製の原材料を使っているかもしれません。

国産原料にこだわるとどうしても価格は高くなりますが、そのぶん安全性は段違いです。
商品を選ぶ際は一つの目安として「国産原料」か確認しましょう。疑問がある場合は、お客様センターなどに問い合わせるのもいいですね。毎日飲み続けるものだからこそ、健康面を第一に考え、本当に品質のよい原材料を選定しているのかがポイントです。

(2)品質管理は徹底しているか

原材料にこだわっていても、清潔な施設で適正に作られ、きちんと品質管理がされていなければ意味がありません。品質の良いサプリメントを見分ける判断材料の1つにしていただきたいのが「GMP(適正製造規範)」です。

GMPとは原料の受け入れから製造、出荷まで、すべての工程において製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにする製造工程基準です。製造工程基準を満たした工場は「GMP認定マーク」が取得できるので確認してみましょう。

(3)含量や配合バランス、吸収まで考えられているか

サプリメントを選ぶ際、もっとも気になる点は「成分・品質」と言えます。
しかし本当に大切なのは栄養素をどのくらい含んでいるか、複数の栄養素を一緒に摂ることでお互いの働きを助け合う配合バランスか、それらがどれくらい吸収されるかです。

いくら価格が安くても栄養素の含有量が少なかったり、含有量が多くても体内に届けられてしっかり吸収されなければ意味がありません。

また、さまざまな栄養素が入っているほうが体内で有効活用されるのでバランスよく配合されているかもチェックしたいものです。


サプリメントは食品です。
手軽に栄養を摂れるメリットを活かして、日々の食生活で補えない栄養を摂るのに活用しましょう。

毎日飲むものだからこそ、品質が確かなものを選びたい。本当にインナーケアのためになる安心安全なサプリを試したい。そんな方にこそ、価格よりも原材料や品質管理にこだわったサプリメントを日常生活に取り入れて、あなたの内側にある健やかさを引き出しましょう。