それぞれ特徴が異なる?プラセンタの種類ごとの違いを理解しよう!

「プラセンタ」という名前については美容効果などでよく知られるようになりましたが、そもそもプラセンタが何かご存じでしょうか。プラセンタにはいろいろな種類があり、あとで説明するように抽出元によって効果が異なります。今回は美容効果などいろいろな効果が期待されているプラセンタについて、その種類ごとの違いをご紹介します。

プラセンタとは具体的にどのようなもの?

そもそもプラセンタとは、動物の胎盤から抽出されるエキスです。美容商品として市販されて私たちが手にしているプラセンタは、動物から抽出したプラセンタを安全基準が満たされるように加工したものなのです。胎盤に含まれる成分だけに、プラセンタには様々な効果が期待されています。その最たる例として、肌の新陳代謝を促し、ターンオーバーを促進させる効果が挙げられます。ターンオーバーとは、古い肌が角質として剥がれ落ち、新たな肌に生まれ変わるサイクルのことです。このように私たちにとってもとても魅力的な成分なのです。

プラセンタの種類はさまざま!

プラセンタにはいくつか種類があります。大きく分けて3つあり、一つ目は豚や馬といった哺乳類の胎盤から抽出される「動物性プラセンタ」、二つ目は魚の卵を包んでいる卵巣膜から作られる「海洋性プラセンタ」、そして三つ目は植物のめしべの一部である胎座を原料とした「植物性プラセンタ」です。それでは、それぞれどんな効果があるか見てみましょう。

■動物性プラセンタ

動物性プラセンタの中で一番ポピュラーなのが豚プラセンタです。豚は年に2回出産するうえ、一度に10頭前後の子を産むことから、他の動物に比べて多くの量の胎盤を採取することができ、それだけたくさん流通しています。次にポピュラーなものとしては、馬プラセンタが挙げられます。豚と比べて馬は出産する頭数が少ないため、馬プラセンタは高価になりやすい傾向がありますが、他のプラセンタよりも多くのアミノ酸が含まれているといわれています。そして、ヨーロッパや北米で人気の高いプラセンタとして羊プラセンタがあります。現在、日本においては流通量が極端に少ないので、あまり羊プラセンタを使用した商品を目にすることはありません。

■海洋性プラセンタ

魚の場合は、卵を包んでいる「卵巣膜」という部分を「海洋性プラセンタ」と呼んでいます。鮭を例に挙げると、筋子を包んでいる薄い皮が卵巣幕、つまりプラセンタです。卵を育てるために必要なアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養成分が含まれており、健康維持に役立つ成分として期待されています。動物性プラセンタのように成長因子は含まれていないところが違いです。

■植物性プラセンタ

植物性プラセンタは、植物の「胎座」という部分を使用したものです。例えばメロンで言うと、種の周りにある部分です。胎座は発芽をサポートする役割がありますので、生き物にとって必要な栄養素が豊富に含まれており、動物性プラセンタ同様にアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれていると言われています。

プラセンタの摂取方法を確認しよう!

プラセンタの摂取方法には、口から摂取する方法、肌に塗って摂取する方法、そして注射によって摂取する方法があります。口から摂取する方法は、最も手軽に始められる方法です。肌に直接塗ったり注射を打ったりする方法に比べると即効性は欠けますが、長期間にわたって摂取し続けることができます。お肌の美容を目的にするなら、直接肌に塗り込む方法もあります。また、プラセンタを注射する方法もあります。これは医療施設で診察を受けてから処置されるため、手軽さには欠けますが、効果は高い傾向にあります。また、プラセンタは人によってはアレルギー反応を起こすことがあるので、事前にきちんと情報を集めて検討しておきましょう。

まとめ

美容効果で知られているプラセンタですが、意外にその詳細は知られていないかもしれません。プラセンタと一口に言ってもいろいろな種類があり、効果が異なることから、目的によって使い分ける必要があります。それぞれの特徴をよく知って、ご自身にとって最も効果が期待できるプラセンタを選んで、しっかりその効果を獲得してください。