プラセンタは美容や健康への効果が期待できる注目の成分ですが、複数の種類があり特徴もそれぞれ異なります。また、現れる効果にも差が出るといいますから、プラセンタ商品を選ぶときはそれらの点に注意すべきでしょう。今回はプラセンタの種類と、それぞれの特徴についてご紹介します。

プラセンタの種類とそれぞれの特徴

プラセンタの種類は、大きく分けて「動物性プランセンタ」、「海洋性プランセンタ」、「植物性プラセンタ」の3つがあります。プラセンタは「胎盤」という意味があり、動物性のプラセンタの場合は豚や馬、羊やヒトなどの哺乳動物の胎盤から抽出されます。海洋性プラセンタは魚の卵巣膜からつくられますが、魚には哺乳動物のような胎盤はありませんから、動物性のプラセンタとは成分が異なります。同様に、植物のめしべの一部からつくられる植物性プラセンタも、植物なので哺乳動物のような胎盤はありません。ですから動物性プラセンタとは成分が異なりますし、海洋性プラセンタとも異なる成分です。それぞれの特徴について、さらに詳しく説明しましょう。

■動物性プラセンタ

化粧品やサプリメントなどに使用される動物性プラセンタは、豚・馬・羊、それにヒトの胎盤から抽出されたものです。

▪豚

豚は年に2回出産するため胎盤の入手が容易で、豚由来のプラセンタは安価で最も流通量が多くなっています。

▪馬

豚よりもアミノ酸が多く含まれているといわれています。

▪羊

ヨーロッパや北米で人気の高い羊由来のプラセンタですが、狂牛病問題以降、日本ではほとんど流通していません。

▪ヒト

ヒト由来のプラセンタは医療用医薬品として、肝臓病、更年期障害等に使用されています。

動物性プラセンタは、細胞分裂を活性化させる「成長因子」が含まれているのが特徴で、これにより美容面、健康面ともに優れた効果をもたらします。

■海洋性プラセンタ

魚の卵を包んでいる卵巣膜から抽出される成分で、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸など美容効果が期待できる栄養成分が含まれていますが、動物性プラセンタとは違い成長因子が含まれていません。

■植物性プラセンタ

植物の胎座から抽出される成分で、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分は含まれていますが、海洋性プラセンタと同様に成長因子は含まれていません。

プラセンタを取り入れるメリットは？

プラセンタを取り入れることで、美容面と健康面のどちらにも様々なメリットが期待できます。

■美容面のメリット

・含まれている遊離アミノ酸の働きで、保湿効果が期待できます。
・線維芽細胞の増殖を促し、ハリや弾力を維持させます
・メラニンの生成を抑えることで、シミ予防効果も期待できます。
・抗酸化作用で活性酸素の働きを抑え、老化を予防する効果が期待できます。

■健康面のメリット

・更年期障害、肝臓の機能改善などの効果が認められています。
・疲労回復効果が期待できます。

プラセンタを取り入れる方法はどんなものがある？

プラセンタを取り入れる方法は主に3つ、スキンケア・インナーケア・注射です。

■スキンケアで取り入れる

保湿効果やハリ・弾力の維持、シミ予防や抗酸化作用などが期待できます。

■インナーケア

インナーケアとは経口摂取、サプリメントなどを飲む方法です。化粧品とは違い、飲むことで身体の一部だけでなく全身へ行き届き、美容面だけでなく健康面への効果も期待できます。

■注射

注射でプラセンタを取り入れることは、医療行為になります。厚生労働省で認められているプラセンタの効果は、更年期障害と肝機能の改善のみで、美容目的で注射によりプラセンタを取り入れる場合は注意が必要です。医師とよく相談することが必要で、効果だけでなく副作用についても理解したうえで治療するのがおすすめになります。

プラセンタの種類は、動物性プラセンタ、海洋性プラセンタ、植物性ブラセンタがあります。動物性プラセンタではさらに種類があり、豚・馬・羊・ヒト由来のものが流通しています。いずれのプラセンタにも、様々な美容への効果や健康への効果が期待でき、摂取する方法も選ぶことができるので、自分に合ったプラセンタ・摂取方法を選んでみてください。