プラセンタとはどのようなもの?含まれている主な成分も合わせて紹介!

美容に優れた効果が期待できるというプラセンタ、興味があるけれど、どのようなものなのかはっきり言って「正体」が分からないという人も多いのではないでしょうか?プラセンタとはどのようなものなのか、その歴史や含まれている成分についてもご紹介します。

プラセンタとは何?

プラセンタは英語で「Placenta」と書きますが、日本語に訳すと「胎盤」という意味があります。胎盤は妊娠中の哺乳動物が持つ臓器で、お腹の赤ちゃんに栄養を届けたり呼吸を助ける働きをします。胎盤の働きをもう少し詳しく解説しましょう。

■栄養を供給する

基礎代謝が向上することで、細胞が活性化し血流もスムーズになります。これにより、疲れの原因となる乳酸が体内に溜まりにくくなり、疲れを感じにくい身体づくりが可能です。

■呼吸

お腹の中の赤ちゃんは「羊水」という水の中で大きくなりますが、水中なのでそのままでは呼吸することができません。赤ちゃんは胎盤を介して母体から酸素を受け取り、排出する二酸化炭素も胎盤を通じて母体へと受け渡します。

■ホルモンを生産する

胎盤では妊娠の維持に欠かせないホルモンや、赤ちゃんの性分化を進めるホルモンなど、母体と赤ちゃんにとって重要なホルモンがつくられます。

胎盤自体も非常に栄養豊富で、出産後に役目を終えて子宮から出てきた後、野生動物は自分の胎盤を体力回復のために食べてしまうほどです。美容や健康目的で利用されるプランセンタは、多くが豚や馬などの哺乳動物の胎盤から抽出したものです。

プラセンタの歴史

プラセンタを使用した化粧品やサプリなどの商品は、つい最近出回るようになったと感じるかもしれませんが、実は古くから様々な目的で使われてきました。古代ギリシャでは医師のヒポクラテスが治療に用いたり、エジプトの女王クレオパトラやフランス革命で処刑されたマリーアントワネットも、美容目的で使ったといわれています。しかし、その頃は今のように安全にプラセンタを使用することが難しかったようです。東洋医学でも漢方薬として用いられ、「紫河車(しかしゃ)」という名前で利用されてきました。プラセンタを医療用として利用するようになったのは旧ソ連の眼科医で、1930年代のことになります。1950年代には日本でも「組織療法」というプラセンタを用いた療法が行われるようになり、その後は日本を含む世界中で胎盤由来のプラセンタが持つ優れた効果が注目されるようになりました。それ以降も研究が進められ、胎盤から安全にプラセンタエキスを抽出する方法が開発されるようになり、今では様々なプラセンタ商品が出回っています。

プラセンタに含まれている主な成分

栄養豊富で美容や健康にも良い効果をもたらすプラセンタ、含まれている主な成分について見ていきましょう。

■成長因子(HGF・EGF・NGFなど)

細胞分裂を活性化させる因子で、細胞の新陳代謝を促すスイッチのような働きをする成分です。少量でも効果を発揮しますが、胎盤にはこの成長因子が多く含まれています。

■アミノ酸(ロイシン・リジン・バリン・スレオニンなど)

アミノ酸は、体の細胞をつくる原料になる成分です。プラセンタに含まれるアミノ酸は20種類あり、体内への吸収率がよく高い美容効果が期待できます。

■タンパク質(アルブミン・グロブリンなど)

体をつくる重要な栄養素です。

■ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC、D、Eなど)

代謝をスムーズにしたり、体の生理機能を調節する働きがあります。

■ミネラル(カルシウム・ナトリウム・カリウム・亜鉛など)

体の機能の維持や血液や体液の調節など、人の身体に欠かせない成分です。

哺乳動物の胎盤から抽出されるプラセンタは、非常に栄養豊富で美容や健康にも良い成分がたっぷりと含まれています。古くから効果や効能が知られ用いられてきた胎盤ですが、安全に使用することができ十分な効果を実感できるようになったのは、研究技術の発展があったからこそでしょう。