健康面でのメリットがたくさん!ビフィズス菌の効果とは?

ビフィズス菌を意識していても、具体的な効果についてはよく知らない方が多いのではないでしょうか。ここでは、腸内にビフィズス菌が増えることで起こる様々な効果と、ビフィズス菌が活躍するために知ったおきたいポイントをご紹介します。ビフィズス菌を生活に上手に取り入れ、メリットたくさんのビフィズス菌と共存しましょう。

ビフィズス菌の効果

ビフィズス菌の効果としてまず思いつくのは、整腸作用ではないでしょうか。一般に、腸内環境が乱れると、便秘や下痢が起こりやすくなることが知られています。これは、ビフィズス菌などの善玉菌が減り、悪玉菌が活発になるために引き起こされるものです。
悪玉菌は腸内のタンパク質を腐敗させ、アンモニアなどの有害な物質を作り出します。悪玉菌と善玉菌の力関係を変えるには、悪玉菌の活動を抑えるビフィズス菌の力が不可欠です。バナナ状の便が腸内でビフィズス菌が力を発揮している証。お通じの状態を目安に、ビフィズス菌を摂り入れましょう。
腸内環境が整うと、免疫機能が向上することもわかっています。ビフィズス菌が活性化すると、腸内の病原菌を察知して腸管免疫を助ける働きをするのです。
また、ビフィズス菌にはダイエット効果も期待できます。日本肥満学会誌にも発表された研究では、50~69歳がビフィズス菌配合サプリメントを摂取した結果、体重、BMI、体脂肪率のすべてが減少したという結果が得られたそうです。
ほかにも、腸内にビフィズス菌が少ないとうつのリスクがあがるなど、様々な研究結果があります。

ビフィズス菌を摂り入れる際のポイント

健康のためにぜひとも欲しいビフィズス菌ですが、体内に留まりにくく、加齢などで数が減少する性質があります。腸内に安定してビフィズス菌を保有するためには、できれば毎日生きたビフィズス菌を摂取することが必要です。
ビフィズス菌は乳製品や発酵食品にたくさん含まれています。ヨーグルトや生チーズ、納豆やキムチなどがおすすめです。毎日無理なく続けられる方法を摂り入れてください。
それに加えて、ビフィズス菌が腸内で増えやすくし、定着させるためにもう一工夫することをおすすめします。ビフィズス菌の好物である食物繊維やオリゴ糖を摂取することで、ビフィズス菌が住みやすい環境を作るのです。ビフィズス菌を経口摂取するだけよりも、ずっと効率よくビフィズス菌を増やすことができます。
ビフィズス菌を増やすのに効果的な食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも効果的です。キノコ類や海藻類、豆類、イモ類、果物など、いろいろな食物繊維をバランスよく摂ることを意識しましょう。
もうひとつのビフィズス菌の好物であるオリゴ糖は、豆類、ネギ、ゴボウ、ニンニク、アスパラガスなどに多く含まれます。

ビフィズス菌の摂り入れ方はどのようなものがある?

ビフィズス菌を摂り入れるには、ビフィズス菌を食品から摂取する方法と、ビフィズス菌の好物を摂取する方法、2つを両立させることを心がけましょう。
簡単なのは、食事でメカブ納豆を摂取したあと、食後やおやつにフルーツヨーグルトを食べることです。納豆に含まれる納豆菌は通過菌とも呼ばれ、腸内にとどまらずそのまま排せつされますが、ビフィズス菌を増やすのによい働きをしてくれます。メカブは食物繊維が豊富ですので合理的な組み合わせです。また、キノコを入れたキムチ炒めや根菜たっぷりの味噌汁も、一度に発酵食品と食物繊維を摂ることができます。
オリゴ糖シロップも多く流通しているため、砂糖やみりんの代わりに用いたり、そのままヨーグルトにかけて食べたりすることで、簡単にオリゴ糖を摂取することができます。ただし、個人差はありますがオリゴ糖製品は一度に摂取する量が多いとお腹が緩くなることがあるため、用量に注意してくださいね。

ビフィズス菌を積極的に摂ると、整腸作用だけでなくさまざまな健康面でのメリットがあります。毎日の食生活に乳製品と発酵食品、それにビフィズス菌の好物である食物繊維とオリゴ糖を取り入れ、腸内にビフィズス菌が留まる理想の腸内環境を作りましょう。