2000年前から伝わる美の万能成分 「プラセンタ」の魅力を掘り下げます

年齢とともに現れる、潤い不足のサイン。
お肌の変化を感じている方もいらっしゃるでしょう。
いつまでも若々しくいられたら……今回はそんな悩みに応える美容成分、「プラセンタ」のお話です。
実はプラセンタって、2000年以上前から伝わる美の万能成分なんですよ。

赤ちゃんを守り育てる神秘の力

プラセンタとは「胎盤」のこと。
母親の胎内で、赤ちゃんの生命維持活動のほぼすべてを担う重要な役割を担っています。胎盤は出産と同時に母親の体内から外に排出され、人間以外の多くの哺乳動物は出産後、本能で自分の胎盤を食べることがわかっています。胎盤には、出産で衰えた体力を回復させる成分が含まれていると考えられるんですね。

古代ギリシャや中国の偉人たちが愛用

このパワーに、多くの人が惹きつけられてきました。
古くは紀元前460年ごろに活躍した古代ギリシャの名医、ヒポクラテスが患者の治療に用いたといわれています。また“世界三大美女”の一人であるエジプトの女王クレオパトラも、美を保つためにプラセンタを使っていたそうです。

西洋だけではありません。紀元前の中国では、秦の始皇帝が「不老不死」を叶える薬としてプラセンタを用いたとの記録が残っています。これまた“世界三大美女”の一人で、8世紀の皇帝から愛された楊貴妃も愛用していたといわれていますから、いかに多くの偉人がプラセンタの恩恵を受けていたかが分かります。2000年以上前から、この不思議な「胎盤の力」に多くの偉人が惹きつけられてきたのですね。

成長因子やビタミンなど、豊富な栄養が含まれる

プラセンタの神秘の力は、決して根拠のないお話ではありません。
胎盤は赤ちゃんの生命維持に必要なものですから、細胞分裂をうながす成長因子(グロスファクター)や20種類のアミノ酸、代謝をスムーズにするビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、Eなどのビタミン、ミネラル、さらには細胞の生まれ変わりを助ける核酸や代謝に必要な酵素など、豊富な栄養素が含まれているのです。これだけのパワーを秘めているプラセンタは、まさに「美の万能成分」。歴史上の偉人たちが惹きつけられたのも納得ですね。

更年期障害では保険適応も

魅力的な成分が含まれているプラセンタは、現代にいたるまで、医療や美容の分野でさまざまに活用されてきました。現代の日本では、厚生労働省がプラセンタを「更年期障害」や「乳汁分泌不全」「肝疾患」などの治療薬として使うことを認めています。きちんとした治療薬として用いられているのが、プラセンタの特徴なのですね。

ちなみに保険外の自由診療でも、花粉症や肩こり、不眠などさまざまな症状の緩和に使われています。プラセンタの効能は幅広く、他にもお肌をふっくらさせたり、シミを予防したり、キメを整えて透明感を出す、うるおいアップなど、さまざまな効果が期待できるのですよ。

プラセンタを日常生活に取り入れよう

医療機関でプラセンタを使う際は、基本的にすべて注射による治療です。
保険適応の範囲は更年期障害や肝疾患など一部に限られていますから、美容目的の場合は自由診療。一部のクリニックでは、高額になることもあるでしょう。それに注射にはハードルを感じるという方には、セルフケアの一環としてサプリメントで取り入れるのもおすすめですよ。