エイジングケアとアンチエイジングの違いを正しく理解しよう!

「エイジングケア」と「アンチエイジング」、どちらも聞いたことがあるフレーズかと思います。この2つは同じ意味合いだと思われている方が多いのではないでしょうか。たしかに似てはいるものの、考え方が大きく異なります。エイジングケアとアンチエイジングの違いを正しく理解し、適切なスキンケアをしましょう。この記事では、エイジングケアとアンチエイジングの違いや肌が老化する原因、エイジングケアを始めるタイミングについて解説します。

エイジングケアとアンチエイジングの違い

エイジングケアとアンチエイジングは、考え方に大きな違いがあります。まず「エイジング」は「老化」という意味です。アンチエイジングの「アンチ」とは「抵抗」や「対抗」を意味します。そのため、アンチエイジングとは「老化に対抗する」という意味になります。加齢を受け入れたくない、年齢よりも若く見えるための行動というイメージです。対してエイジングケアの「ケア」とは、「手入れ」という意味です。そのため、エイジングケアは「老化に対するケア」という意味です。加齢を受け入れ、その年齢に合ったケアをするという意味合いとなります。昔は、アンチエイジングという言葉が化粧品業界でもよく聞かれていたかと思います。しかし、アンチエイジングという言葉は、加齢にともなう症状の予防・治癒を意味します。そのため、化粧品にアンチエイジングという言葉を使用してしまうと、消費者に「医薬品と同様の効果・効能が認められる」という誤解を与えてしまいかねません。このことが薬機法に抵触するとして問題となりました。こうした理由から、アンチエイジングという言葉は化粧品業界から消えつつあります。なお美容医療では、治療によってはアンチエイジングの効果が期待できるため、使用が認められています。

肌が老化する原因

肌はなぜ老化をするのでしょうか。原因は主に次の3点が考えられます。

  • ・活性酸素の増加
  • ・コラーゲンの減少
  • ・ターンオーバー周期の乱れや遅れ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

■活性酸素の増加

活性酸素とは、酸化させる力が強い酸素のことです。活性酸素は強い殺菌作用があり、体内に入ってしまった細菌を駆除してくれます。酵素の働きも助けてくれるので、身体には必要なものです。しかし活性酸素が増えすぎてしまうと、細胞にダメージを与えてしまい、身体が錆びた状態になってしまうのです。

■コラーゲンの減少

身体の内部にはもともとコラーゲンがあり、肌の潤いやハリを守る役割をしています。しかしこのコラーゲンは年齢と共に減少してしまうのです。コラーゲンが減ると、潤いやハリが失われる上にシワやたるみの原因となります。

■ターンオーバー周期の乱れや遅れ

ターンオーバーとは肌の細胞が生まれ変わる周期のことです。ターンオーバーが正常であれば、老廃物や古い角質が適切に除去されていきます。しかしターンオーバーが乱れてしまうと、老廃物と角質はうまく除去されず、シミやそばかす、小ジワや肌のごわつきの原因となります。ターンオーバーの乱れは、間違ったスキンケア法や紫外線、ストレスや不規則な生活が原因ともいわれています。

エイジングケアはいつ頃始めるべき?

エイジングケアを始めるタイミングは、老化を感じ始める前がベストです。老化を感じ始めてからだと少し遅いといえます。一般的には20代後半までに始めるとよいでしょう。早めに適切なケアをしてあげることで、肌の状態をよく保ちやすくなります。

まとめ

ここまで、エイジングケアとアンチエイジングの違いや肌が老化する原因、エイジングケアを始めるタイミングについて解説してきました。この2つの言葉の違いをしっかり理解して正しいスキンケア用品を選び、適切なスキンケアを行いましょう。